☆手作り石けんレシピ☆
<材料>アイスのコンテナ1こ分
・オリーブオイル 500ml
・苛性ソーダ(Caustic Soda) 60.3g
・水 175ml
・色をつけたいときは食紅やココア、ターメリック、抹茶など
<作り方>
1.水を量ってガラスびんに入れる。.
2.苛性ソーダを別の容器に計って水にまぜてよく溶かす。
*注意!
苛性ソーダは劇薬です。必ずおうちの人と一緒にやりましょう。
また、水を加えると化学反応がおきて熱を持ちますのでビンにふれないようにしましょう。
3.オリーブオイルを計って耐熱のボウルに入れておく。
4.苛性ソーダ水(水酸化ナトリウム=N a OH)が40℃くらいまで下がったらオリーブオイルの中にそそいで20分ほどゆっくりかきまぜ続ける。
※よく混ぜておかないと、後で容器にいれて乾かす時に分離してしまいます。
5.とろみがついてきたらしばらくおいて冷ます。
6.どろっとしたらコンテナに流し込む。
7.色をつけたいときは、コンテナに入れた後つける。
(パウダー状のものは、少し石けんをとってそれとよくまぜてから入れる。)
8.室温で1~7日ほど固める。
9.しっかり固まったら容器から取り出す。
(出しにくいときは冷凍庫に1時間ほど入れておくと少しちぢんで取り出しやすくなります。)
10.使いやすい大きさに切り分ける。
(包丁のほか、釣り糸や針金でも切れます。)
11.4~6週間ほど風通しのいいところで乾燥させる。
※空気にふれることで、水酸化ナトリウムが熟成してぴりぴりと刺激の少ない石けんになります。6ヶ月など長期間寝かした方がい
い石けんになることもあるそうです。ゆっくり待ってみてくださいね!
・今回はオリーブオイルだけで作りました。オリーブオイルの石けんはしっとりとして保湿してくれるため、アレルギーがある方向きの石けんになりま
す。(そのかわり、あまり泡立ちが良くありません。)
・オリーブオイルはエクストラバージンオイルよりグレードの低いもの(普通のもの)の方が落ちの良い石けんになるそうです。 泡立ちの良い石けんにしたい時は、ココナッツオイルを加えるといいです。(オイルの合計は500mlにしてください。)
・石けん作りには、油の種類による鹸化価が大きく関わってきます。
ちなみに、オリーブオイルの鹸化価は0.134、ココナッツオイルは0.19です。
・鹸化価とは1000gの油脂を液体石けんにするときの必要な苛性ソーダの量(g)のことをいいます。
固形石けんに使う苛性ソーダ量はこの数値より換算しなければなりません。
<計算例>
①オリーブオイル500gで石けんを作る場合・・・500(g)×0.134=67(g)
②オリーブオイ350g、ココナッツオイル150gを混ぜて作る場合
350(g)×0.134=46.9
150(g)×0.19=28.5
46.9+28.5=75.4(g)
・鹸化率
上の<計算例>で出た苛性ソーダの量は油脂を100%石けんにする量ですが、基本的にはこれより苛性ソーダが多いと石鹸内に苛性ソーダが残り、少ないと油脂が残ります。ところが、同じ油脂でも、鹸化価のブレがありますので100%より少し苛性ソーダを減らすと石鹸内に苛性ソーダが残らず、安全といえます。それで苛性ソーダの量にさらに90%をかけておくと安全な苛性ソーダの量になります。
これを応用して、石けん内に油脂の残る量を増やすことによりしっとりタイプやさっぱりタイプをお好みに合わせることができます。・(しっとりタイプは84%~86%、さっぱりタイプは89%~92% がお勧めだそうです。)
83%未満ではとてもべとべとしたものになります。
今回は90%にして作りました。(なので、上の計算で出た苛性ソーダの量に0.9を掛けた60.3gを使いました。)
②の油の分量で作る時は、苛性ソーダは67.9gにしてください。
と、ちょっと難しいお話になってしまいましたが・・・よくわからない時は、直接お尋ねくださいね!
・廃油で作ると洗濯用石けんになるそうです。(廃油が一番汚れが落ちるのだそうです!この場合も何の油かによって苛性ソーダの量が変わってきます。)
・においのついた石けんを作る時は、エッセンシャルオイル(ラベンダー、ティーツリーなど)や乾燥させた薔薇の花びらなどを入れるといいと思います。
・ちなみに、わが家はみんな髪の毛も体も(大人は顔も)全部この石けんで洗っています。何も添加物が入っていないので、子どもにも優しい石けんです。
石けんで洗うと髪がぎしぎしなるときは、リンスとして最後にクエン酸(Citric Asid)またはお酢、レモン汁などを水に溶かして髪にかけると石けんのアルカリ性が酸性と中和して保湿してくれます。